19世紀初頭に、フランス人 ルイ・ジャック・マンデ・ダケールと、
シャルル・マリ・プートンが、共に作ったミニチュア芸術作品のことを
「ジオラマ」と名づけたのが、そう呼ばれる始まりでした・・・というお話を
以前書きました。
では、なぜ彼らは「ジオラマ」を作ろうと思ったのでしょうか。
自分が今、生きている場所を、鳥のように空から眺めたかったのでしょうか。
美しい景色を、なんとか自分の近くにおいておきたい、と 思ったのでしょうか。
「大きなもの」の迫力に圧倒される・・・ということがあるかと思いますが、
逆に、「小さな小さなもの」にも、私たちは心動かされ、感動を覚えます。
あんなに大きなものを、こんなに小さくしてみたら・・・
その感動は、倍以上のものです。
そんなジオラマの世界を見ていると、不思議な気分になってくるものです。
大きな広い世界も、こうして見ると、とても小さい。
広い広い中にある、ごく一部分。
自分はその中の、さらにちっぽけなひとり。
そんな自分の悩みなぞ、なんと なんと ちっぽけな・・・・
しかし、ちっぽけでも、ひとりひとりが いろいろなものを抱えながら
生きている。
小さなものがたくさん集まって、この大きな世界をつくっているんだ!!
・・・そんなことを考えたりします。
あなたは、ジオラマを見て何を想いますか?
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